外壁塗装は決して安い工事ではありませんが、見積書の金額が本当に適正価格なのかどうか、普段馴染みが無いのでわかりませんよね。
少しでも費用相場を知っておくとぼったくり被害に遭うリスクを軽減する事ができますので、ここでは「外壁塗装の費用相場」についてご説明します。
例えば、「テレビを買おう」と思ってネットを検索すれば、おおよその金額がわかりますよね。
メーカーの希望価格が決まっており、そこから販売店が各々割引を行いますが、その平均価格がそのままその商品の費用相場となります。
しかし、そういった家電と比べて、外壁塗装には「この面積なら〇〇円」「この塗料を使うなら〇〇円」といった相場がありません。
その理由は、施工する建物の現状によって下処理作業の有無、作業量が変化し、使用する塗料によっても価格がバラバラだからです。
さらに言えば、建物の形状によっても足場設置の有無、作業の手間が変わるため、似たような作業でも建物が変われば費用も変わる、と言っても良いでしょう。
そのため、外壁塗装業者が各々の裁量で価格を設定しているというのが、外壁塗装業界の現状です。
その中でも、とにかく利益を乗せて非常に高額な価格で見積書を提示する業者や、とにかく契約重視で安い見積書で契約を結ばせ、後は手抜き工事を行い逃げる業者と本当に様々です。
しかし、「外壁塗装を行う際は、どんな作業にいくらかかっているのか」を把握しておけば、おおよその費用相場が導き出せます。
下記に、それぞれ外壁塗装に必要な作業項目毎の単価相場を記載しています。
この図では、塗装面積が日本の住宅で一般的な「30坪=118.8㎡」で計算しています。
この単価相場をご自身のお住まいの坪面積で計算し直せば、ご自身のおおよその費用相場が割り出せます。
もちろん単価相場も業者によって変わるのであくまで参考程度にはなりますが、ここで割り出せた相場より明らかに高すぎる場合はぼったくり、安すぎる場合は手抜き工事を疑っても良いでしょう。
安ければ安いほど嬉しいのはわかりますが、それで手抜き工事をされては元も子もありません。
外壁塗装は大切なお住まいを長く快適に保つために必要な工事です。
高すぎるのは論外ですが、安さにばかり目を奪われるのではなく、お住まいを守るために必要な工事を行うための必要経費として考えるようにしましょう。